「このままじゃダメだ」30代エンジニア、外資系企画職への挑戦状 – 未経験転職のリアルと壁、乗り越えた全記録

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「このまま今の会社で働き続けて、本当にいいのだろうか」 そんな疑問が頭をもたげたのは、30代に差し掛かった頃のこと。 仕事には慣れたものの、なぜか満たされない感覚があり、正当な評価も得られず、将来のキャリアパスも見えない状況でした。 キャリアに行き詰まりを感じつつも、家庭を持つ身としては、安易にリスクを取るわけにもいかず、悶々とした日々が続いていたのです。

そんな状況を打破しようと、思い切って飛び込んだのが、外資系の企画戦略職という未知の世界。 英語力、未経験の業務、仕事のスピード感、文化の違い——正直、乗り越えるべき壁は少なくありませんでした。 しかし、その一歩が、これまで見えなかった新しい視点と、未来への可能性を切り開いてくれたと感じています。

本記事では、理系出身ではない元エンジニアの私が、どのようにして外資系の企画戦略職へ転職し、現在どのようなことを感じているのか、そのリアルを正直にお伝えします。 もしあなたが今のキャリアに迷いを感じているなら、この経験が少しでも参考になれば幸いです。

目次

「このままじゃダメだ」30代エンジニアが感じた限界

大手サプライヤーのエンジニア。安定した環境には感謝しつつも、30代を迎え、私の心には「このままじゃダメだ」という焦りが日ごとに募っていました。任されるのは手順の決まった単調な作業ばかりで、自身のスキルが本当に向上しているのか疑問を感じる日々。もともと理系出身ではなかったこともあり、周囲と同じようにエンジニアとしてキャリアを重ねることに、どこか無理をしている感覚も拭えませんでした。

「この先もずっと、この仕事を続けていくのだろうか?」

安定と引き換えに、成長実感のない日々が続くことへの漠然とした不安。そして、自分の適性や本当にやりたいこととのギャップ。これらが積み重なり、「エンジニアとしての自分」に明確な限界を感じ始めていたのです。このままではいけない、何かを変えなければ──その思いが、私を転職へと突き動かす最初のエネルギーとなりました。

憧れだけじゃ無理? 企画戦略職の「想像と違った」現実

エンジニアとしての限界を感じる中で、「もっと全体を見渡せる仕事がしたい」という想いから憧れを抱いたのが、企画戦略職でした。製品の一部ではなく、ビジネス全体がどう動いているのかを知りたい。部品の最適化ではなく、経営やマーケティングの視点を取り入れ、マクロな戦略を描きたい。中小企業診断士の勉強も、その想いを後押ししました。

しかし、憧れだけでは通用しないのが現実。実際に企画戦略職として働いてみると、想像とは違う厳しさに直面しました。複数の部署に働きかけ、利害を調整し、技術・コスト・納期といった多様な要素を同時にマネジメントする。それは、エンジニア時代の専門特化型の働き方とは全く異なる、泥臭くタフな仕事でした。理想と現実のギャップに戸惑いながらも、ビジネス全体を動かすダイナミズムや視点の広さに、新たなやりがいを見出し始めています。

【未経験OKの秘訣】外資転職を成功させた「武器」の見つけ方

企画職は未経験、その上初めての外資系。不安がなかったと言えば嘘になります。それでも挑戦できた秘訣は、自分だけの「武器」を見つけ、それを信じたからに他なりません。

一つ目の武器は、皮肉にもエンジニアとしての10年以上の経験でした。これが「もし企画職がダメでも、エンジニアに戻れる」という精神的な“保険”となり、挑戦へのハードルを下げてくれたのです。

そして、転職活動を通じて磨き上げた武器が二つ。まずは、職務経歴書を徹底的に見直し、これまでのスキルや成果を「見える化」すること。もう一つは、TOEICスコアなどで具体的な英語力を示せるように準備することでした。

未経験OKを引き寄せるには、これまでの経験をどう捉え直し、新しいフィールドで活かせる「武器」として言語化できるかが鍵になります。つまり、「武器の見つけ方」とは、丁寧なキャリアの棚卸しと、それを相手に伝わる言葉で表現する力なのです。

【外資の洗礼】英語だけじゃない!転職者がぶつかる「3つの壁」

期待と不安を胸に飛び込んだ外資系の世界。しかし、待ち受けていたのは、想像以上の「壁」でした。多くの人がイメージする英語力だけでなく、それ以外にも乗り越えるべき課題がいくつもあったのです。まさに「外資の洗礼」とも言える、私が直面した代表的な「3つの壁」についてお話しします。

壁1:求められる視野とスキルのギャップ

まず最初にぶつかったのが、求められる視野の広さとスキルの違いという壁です。前職では特定分野の技術に深く関わっていましたが、企画戦略職ではプロジェクト全体を俯瞰し、技術・コスト・納期など多岐にわたる要素を調整しながら推進する必要がありました。これまで一部品しか見ていなかった自分にとって、この全体最適を考える業務は、まるで別次元のスキルセットを要求される世界。エンジニア時代の経験だけでは通用しない場面も多く、正直、自分の力不足を痛感する日々でした。

壁2:コミュニケーションと異文化の壁

二つ目の壁は、やはりコミュニケーション、特に英語と異文化理解の難しさでした。上司が外国人であるため、英語での報告や議論は日常茶飯事。「英語だけじゃない」とはいえ、英語力がなければスタートラインにすら立てない現実がありました。つたない英語で意図がうまく伝わらず、「(そんな話)私聞いてないよ」と指摘されて冷や汗をかいたり、会議で発言するタイミングを掴めずに落ち込んだりすることも一度や二度ではありません。単語や文法だけでなく、文化的な背景の違いからくるコミュニケーションのすれ違いにも戸惑いました。

壁3:見えない情報格差と人間関係の壁

そして三つ目の壁が、中途採用者ならではの情報格差と、それに伴う人間関係の構築の難しさです。長年いる社員の間では当たり前の情報や暗黙のルールが、新参者の私には分かりません。特に経験豊富な年配の社員とのやり取りでは、「これくらい当然知っているだろう」という無言のプレッシャーを感じ、基本的なことでも質問しづらい雰囲気があったのも事実です。誰に何を聞けばいいのか、どう関係を築いていけばいいのか、手探りの状態が続きました。

これらの壁に直面し、落ち込むことも多々ありましたが、それでも、このグローバルな環境で試行錯誤しながら業務を進める経験は、間違いなく自分の視野を広げてくれました。日系企業ではなかなか得られない「完璧でなくても、まずやってみる」という文化の中で、少しずつですが、壁を乗り越えるための知恵と自信が身についてきていると感じています。

後悔しない転職のために – 今すぐできる「3つの準備」

30代、特に家庭を持つ身での転職は、「失敗できない」というプレッシャーから、大きな勇気を必要としますよね。だからこそ、勢いだけで飛び込むのではなく、後悔しないために、地に足のついた「準備」が不可欠だと痛感しています。私が実際に有効だと感じた、**今すぐできる「3つの準備」**をご紹介します。

  1. 「戻れる場所」を作る(現職での実績): まずは今の仕事でしっかりと成果を出すこと。これが「もしダメでも戻れる」という精神的なセーフティネット、つまり一種の“保険”になります。この安心感が、思い切った挑戦を可能にします。
  2. 目標とする英語力を設定し、近づける: 外資系を目指すなら、やはり英語力は重要です。目安としてTOEIC800点レベルを目指すなど、具体的な目標を設定し、学習を進めましょう。英語力があれば、入社後の業務の幅も広がります。
  3. 徹底的な自己分析(キャリアの棚卸し): 「自分は何ができて、何をしたいのか」「どんな価値を提供できるのか」を深く掘り下げ、言葉にする作業です。これが、職務経歴書の質を高め、面接での説得力に繋がります。

不安はあって当然。でも、こうした準備を一つずつ進めることで、漠然とした不安は「やってみよう」という具体的な行動への意欲に変わっていくはずです。

PILLAR A 「30代・未経験から外資へ転職ロードマップ【完全版】」 https://30turningpoint.site/gaishitenshoku_roadmap/

外資系求人の「落とし穴」- 失敗しない情報収集&活用術

「外資系の企画職に興味はあるけれど、どうやって探したらいいのか見当もつかない」 そう感じている方も多いのではないでしょうか。実際、私自身も最初は右も左も分からず、考えうるあらゆる手段を試しました。

まず着手したのは、王道ともいえる転職サイトの活用です。リクナビNEXTやdoda、LinkedInなど、利用可能な媒体はすべて登録しました。 次に、興味を持った企業の公式ウェブサイトを直接訪れ、採用ページから求人情報を探し出し、職務内容を詳細に確認する作業も行いました。 さらに、有望そうな転職エージェントを見つけた際には、こちらから積極的に連絡を取り、「このような職種(外資系企画職)の案件は扱っていますか?」と相談を持ちかけることも。 正直、手間がかかると感じるときもありましたが、「情報は多いに越したことはない」と考え、とにかく手を動かすことを優先していました。

しかし、この過程で思わぬ落とし穴も。 エージェントの中には、自身の目標達成のためか、明らかに私のスキルや希望とマッチしない案件を紹介してくる担当者もいたのです。 魅力的な言葉で薦められても、実際の業務内容と希望との間に大きなギャップがあり、「このタイミングで応募すべきではなかった」と後悔した経験もあります。

加えて、エージェントのペースに乗せられる形で十分に書類を準備できないまま面接に進んでしまい、準備不足が原因であと一歩のところで内定を逃した案件もいくつかありました。「もう少し落ち着いて、しっかりと準備を進めていれば…」と、何度も悔しい思いをしたものです。

逆に、「このエージェントは信頼できる」と感じたのは、応募先企業の内部事情や企業文化、募集職種の特徴まで深く理解し、説明してくれた担当者でした。 例えば、「この会社の企画職は、部門横断での連携が多く、製品開発の初期段階から深く関与します」といった具体的な情報を得られたときは、応募に対する納得感も格段に高まったのを覚えています。

一方で、企業の詳細を把握しておらず、ただ求人票を読み上げて「どうですか?」と尋ねてくるだけの担当者には、正直なところ、あまり信頼を置けませんでした。 特に30代の転職は、「とりあえず応募してみる」という軽い気持ちでは済まされません。限られた時間と労力の中で、どの案件に注力するか、慎重に見極める必要があります。

また、英語での履歴書(レジュメ)作成も苦労した点の一つ。 当時は今ほどChatGPTのようなツールもなく、インターネット上で見つかるテンプレートも十分とは言えず、手探り状態で書き方を模索しながら仕上げていきました。

その一方で、英語面接対策に関しては、プロのサポートを活用しました。 費用はかかりましたが、面接で効果的な表現や適切な伝え方、注意すべき文化的なニュアンスなどを事前に学べたおかげで、自信を持って本番に臨むことができたと感じています。 結果的に、面接官から「英語面接での評価が高かった」というフィードバックを得られたときには、準備の重要性を改めて実感しました。

そして最後に、これは非常に重要な視点だと考えているのですが、 「外資系=グローバルで裁量のある仕事」とは限らない、という事実です。 例えば、日本法人が単なる“販売拠点”としての機能しか持たない企業では、戦略的な意思決定権が本国の本社に集中しているケースも少なくありません。 そのような場合、せっかく企画職として入社しても、本質的な戦略立案に関与できる機会は限られてしまうでしょう。 場合によっては、グローバル展開に積極的な日系企業を選んだ方が、結果的に自分のやりたい仕事に近づける可能性すらあります。

気になる企業が見つかれば、実際にその会社のオフィス周辺を歩いてみるのも一つの手です。 どのような人たちが出入りしているのか、街全体の雰囲気はどうか。インターネットの情報だけでは得られないリアルな情報を、五感で感じ取ることが、判断材料として役立つこともあります。

「誰が何を言っていたか」ではなく、「自分がどう感じたか」。その感覚を信じて行動することが、納得のいく転職を実現するための一歩になるはずです。

職務経歴書の書き方(ポータブルスキル)https://30turningpoint.site/keirekisho_tenshoku/
エージェント選定と活用術https://30turningpoint.site/agent_tensyoku/
職務経歴書の書き方(ポータブルスキル)https://30turningpoint.site/keirekisho_tenshoku/

■ まとめ:迷い続けるより、小さく動く

転職すれば、すべての問題が魔法のように解決するわけではありません。 実際、環境が変わった後も、新たな戸惑いや苦労は絶えませんでした。 それでも一つだけ確かなのは、「やってみなければ見えない景色がある」ということです。

自身の強みを冷静に棚卸しし、入念な準備を重ね、心から納得できる選択をする。 30代だからこそ、焦らず、しかし着実に歩みを進めるステップが求められるのではないでしょうか。

英語の勉強を始めてみる。まずは職務経歴書を最新の状態にアップデートしてみる。信頼できる転職エージェントを探し始める。それらすべてが、未来に向けた立派な一歩です。

大切なのは、「このままではいけない」と感じた自分自身の直感を、無視しないこと。 迷いの中にこそ、新しいキャリアの可能性が眠っているのかもしれません。

変化を起こすのに、遅すぎるということは決してありません。 勇気を出して一歩踏み出したその先に、きっとあなたらしい働き方が待っています。

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